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 メルマガ「国語の苦手な子のために」第5号

《語句の意味−その3》

こんにちは!「国語の苦手な子のために」第5号です。

 さて前回は《語句の意味−その2》として、幾つかある注意点のうち「本当
にわからないものだけを調べること」「調べたものをただノートに写して終わ
らないこと」の2点を挙げました。今回はその続きをご説明いたします。

《語句の意味−その3》

(3)覚えるのではなくわかること
(4)文全体で考えること
この2点は密接に関連していますのでまとめてご説明いたします。

《一文の中での意味を考えること》

 たとえば、「先生、コウセイって何?」などと生徒に質問されても答えよう
がありません。「何、コウセイって?」と私は逆に生徒に聞き返してしまいま
す。この場合、この語が文全体の中でどのように使われているのかを考えない
と意味のわかりようがありません。たとえば「コウセイに名を残す。」という
のであれば、その段階で初めて「コウセイ」の意味が分かり、正しい漢字(後
世)が出てくるのです。逆に言えば、6年生の子に「コウセイという漢字を書
ける?」と聞くと、生徒の方から「コウセイって、どういう意味のコウセイ?」
などという質問が出てくるようになれば最高です。ただしこのように思考が働
く生徒はもうすでに優秀な生徒であり、「国語の苦手な子」ではないと思われ
ますが。

 このように、一語だけの意味を考えようとせずに常に文全体を見て、その全
体の中で理解することが大切なのです。

《一文全体の意味を考えること》
《覚えるのではなく「わかる」こと》

 「田中医院は村民に重宝がられている。」
この例文中の「重宝」(チョウホウ)の読み方を学習したとします。その時、
この語の意味がわからない子は国語辞典で調べます(お勧めの国語辞典につい
ては第7号に記載いたします)。
今、私の手元にある国語辞典には次のようにあります(一部)。

  一、希少価値が有って、大切な宝。じゅうほう。
  二、役に立って、便利なこと。
                    三省堂『新明解国語辞典』

この後、生徒はどうすればいいのか。
まず文全体で考えなければなりません。そしてわかりやすい言葉に置きかえ、自
分の頭で本当に「わかる」ことが大切なのです。私はよく子供達に次のように言
います。「みんなに小学校2〜3年生くらいの弟妹がいるとします。その子が
『お兄ちゃん(お姉ちゃん)、これどういうこと?』と聞いてきた時、弟妹にわ
かりやすく説明してあげられる、それくらいに自分の中で『わかる』こと、自分
なりに『砕く』ことが大切なんだよ。」と。さらに言えば、自分の言葉に置きか
えてわかりやすく言えることが望まれます。
つまり、この上記の例文の場合、「田中先生というお医者さんがいてね、その
人が村の人たちにとても大切に思われているんだよ。きっとこの村にはあまりお
医者さんはいないんだろうね。」などと弟妹に説明できれば最高です。

 その際、子供の説明を聞く基準レベルを決して大人にあわせてはいけません。
あくまでも小さな弟妹でなければなりません。なぜなら、子どもがそれらしいこ
とを言い、正解に近いことを言おうとした段階で大人はすぐに先回りしてそれを
理解してあげようとしてしまいます。しかし、意外にそれを言っている子供自身、
まだよく意味がわからないまま言っていることが多いのです。この、「大人がど
のように関わるか」という問題も大切な問題ですので稿を改めて述べることとし
ます。

 また、一文全体を考えようとした場合次のようなことも出てきます。
たとえば、書き取り問題として「その提案にイギを申し立てる。」の「イギ」
を書かせる問題があるとします。その際もちろん「イギ」の意味を理解しなけれ
ばなりませんが、その時、一文全体を考えるのですから同時に「提案」もわかっ
ていなければならないのです。もしこれがわかっていないのならこれも調べる必
要があります。

《国語辞典のまま覚えない》

 自由に日本語を操る私たち大人が、国語辞典に書いてあることをそのまま覚え
ている言葉ははたして何語あるでしょうか。おそらく1語もないというのがほと
んどだと思います。しかし、私たち大人は言葉の意味をなんとなく理解していま
す。これが大切なのです。国語辞典のまま覚えようとしても覚えられるものでは
ありませんし、仮に覚えてもそんなものはすぐに忘れてしまいます。とくに理解
することを避けて無理矢理頭に詰め込んでわかったつもりになる子がまま見られ
ますので、そのようにならないよう注意しなければなりません。

《意味の大切さ》

 だらだらと、語句の意味の大切さを述べてきましたが、次回《語句の意味−そ
の4》でようやく「国語の力を伸ばす3本の柱」のうちの(1)「語句の意味」が終
了します。
そこでその前にもう一度その重要さをここにまとめておくこととします。

      読み書き   意味
(1)   ○     ○ 
(2)   ×     ○
(3)   ○     ×
(4)   ×     ×

 「読みも書きもでき、その上意味も分かる」という上記(1)が一番いいのは当然
でしょう。「読みも書きもできない、また意味も分からない」という(4)が最低な
のもまた自明です。問題は(2)と(3)です。多くの子供達は(3)の状態ではないで
しょうか。つまり、前回も記しましたが、「漢字小テストなどの為に読み書きだけ
の、その場限りの上っ面の学習をして漢字は書ける(読める)ようになってはいる
が意味はわからない」という子がほとんどではないかと思います。それならいっそ
のこと、「意味は分かるがうまく読めない書けない」という(2)の方が、先々の本
当の国語力というものを考えた時、真の力となってくるということは容易におわか
りいただけることだと思います。

次回は「語句の意味−その4」として
(5)具体例を思い浮かべること
(6)大人にきく。
の2点についてご説明いたします。ご期待ください。

 

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