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 メルマガ「国語の苦手な子のために」第10号

要約文はなぜいいのか?

こんにちは!
「国語の苦手な子のために」第10号です。

 前回は「要約力の大切さ」、「問題文選び」など、要約文(あらすじ)を書
く以前の注意点を幾つか述べました。今回は、実際に書く時の注意点を記すこ
ととしますが、その前にもう一度だけ、その意味と効用について述べさせてい
ただきます。

《大切なところはどこか》

私の元同僚で、次のように言っていた人がいます。

「論説文なんか読んでると、いかにもいかにもというようなクサイ言葉が出て
くるよね。あの、設問の答としてそのまま使えそうなやつ。あんなのは時々そ
この語句だけがまわりの字よりも浮き出て見えたりするでしょ?そこだけ太字
で見えたりもするよね。」

 本当に浮き出て見えたり太字で見えたりするのなら、それは目の病気だろう
と思うのですが、言いたいことはわかっていただけるのではないかと思います。
ここでいう「クサイ言葉」というのが文章のキーワードとなる言葉のことです。
当たり前のことですが、文章には大切な部分とそうでない部分があり、その大
切な部分だけをしっかり押さえていけば、文章は正しく読みとれたことになり
ますし、設問に対しても容易に正解を求めることができます。しかし、国語を
苦手としている子の多くは、それができないのです。どこが大切なのかがわか
らないからです。わからないだけならまだしも、場合によっては大切な部分が
かすんで見えたり、あるいは見落としてしまうほどの極小の文字になったりと
いうことがあるのではないかと疑われるほどです。

 要約文を書く作業というのは、まずその大切な部分を見つける作業から始ま
ります。それができるようになれば、もう道半ばといっても過言ではありませ
ん。ほとんどの子はそれが見つからず、些末なところにばかり引っかかってい
るのですから。

《書くときの注意点》

 それでは次に実際に書く時、どのようなことに注意すればいいのかというこ
とですが、「誤字脱字をなくす」などの細かい点はもちろんあるのですが、そ
れより大切なポイントは以下の2点です。
(1)「ねじれ」をなくす
(2)自分の言葉でまとめる

《僕は犬が走る》

 「僕は犬が走る。」と聞くとだれしも変な文だと思うでしょう。この文の場
合「僕は」という主語に対応する述語がありません。
また、「僕は庭に赤い花を踏んづけてしまった。」という文ではどうでしょ
う。この場合は、「庭に」が修飾していく部分がありません。このように主語・
述語あるいは修飾語・被修飾語の対応関係がくずれているものを「文のねじれ」
といいますが、まずはこの「ねじれ」をなくすことから始めましょう。「ねじ
れ」があるうちは偏差値50のラインはなかなかクリアできないと思います。

 この「僕は犬が走る」という例文を見ると、「こんな文章を書くはずがない。」
とほとんどの方が思われるでしょう。大人であれば確かにそうかもしれません。
しかしこの場合は文字数にしてわずか6文字です。実際にあらすじや要約文を
書いてみるとわかりますが、こんなに簡単で短い文はまずありません。もっと
文は長く複雑難解になってきます。そうするとどうしても「文のねじれ」は出
てきてしまうのです。
小学6年生の書いた例を一つ挙げます。
「日本は自分の個人的立場から何ごとかを語るということを、日本の風土
は徹底的に排除しているから。」

どうでしょう。大人はすぐに変だとわかるでしょう。しかし、子どもはなか
なかそれに気づかないのです。もし、小学5、6年生のお子さんがいれば、こ
の文がおかしいかどうかを是非尋ねてみてください。変な文だとすぐに気づき、
正しく直せるようであれば、その子は国語を苦手としているどころか、おそら
く得意としているのではないでしょうか。
今日は長くなるため、実際に生徒が書いたねじれのある文例をこれ以上挙げ
ることは避けますが、いずれその例をホームページ上でまとめてお見せするこ
とができると思います。

《自分の言葉でまとめる》

 「ねじれ」と並んで大切なのが、この「自分の言葉でまとめる」ということ
です。国語の苦手な子はこれをしないで次のようなことをする傾向にあります。

?ただ文章の前半から順に大切そうなところを書き写す。
?文に流れがなく、一文一文が途切れている。
?自分でも意味は分からないが本文に書いてあったからとにかく書き写す。

 論説文の要約では、ある一つの結論にむかって文章が流れるように書くべき
です。文章が一文一文途切れ、前文とのつながりのない書き方は避けなければ
なりません。もし、そのようになってしまうのなら、その原因は上記?や?に
あると思います。
また、結論が不明確で、結局のところ何をいいたいのかわからない要約文に
なってしまう原因も同じです。まずは正しく本文を読みとり、自分なりに解釈
して頭の中でコンパクトにまとめなければなりません。しかし、それをせずに
ただなんとなく大切そうなところだけを本文から頭から順に抜粋して書き写す
と、書いている本人も何を言いたいのかわからないようなものになり、要約文
を書く意味がありません。ただ書き写すだけならコピーの方が速く、綺麗です。
ここで、求められているのは自分の頭で考えることです。あくまでもノート
に書いているのは自分の文章なのだということです。

 もし、これが話し言葉だったらどうでしょう。つまり、しゃべっていること
が、そのしゃべっている本人にもわからないなどということがあるでしょうか。
「それを取ってください。」と他人に言っておきながら、言っている本人にも
「それ」というのが何を指しているのかわかっていないなどということはまず
ないはずです。
ところが要約文では多くの生徒がそのようなことをやってしまいます。自分
の書いた「それ」という指示語が何を指しているのか自分でもわからないまま
書いてしまうことがあるのです。なぜなら、本当の自分の文章として書いてい
ないからです。内容がわからないままただ書き写しているのです。

 要約文では、書き写すのではなく、「自分の文章を書く」という意識が必要
なのです。 

《物語のあらすじ》

 小学生にお勧めしている物語文の「あらすじ」でも、もちろん上記のように
「ねじれ」に注意して、「自分の文章」を書くということが大切なのはいうま
でもありません。
ただし物語の場合、さらに一つ付け加えなければならないことがあります。
それは今後稿を改めて述べることとなる「物語文の読解」とも関わるのですが、
「登場人物の心理(の変化)」にも注意し、それをはっきりと自分の言葉に直
して直接的に書いていくということです。「直接的に」というのはどういうこ
とかと言いますと、物語文では多くの場合、人物の心情は「悲しかった」「う
れしかった」「寂しかった」などと直接的には述べられずに、遠回しな表現や、
天候や自然界の景物などにことよせて、それとなく示されることが多いのです
が、あらすじを書くときにはそれをはっきりと書き表そうということです。

 たとえば、「(敬一は)足もとにポッカリ穴があき、その穴の中に落ちこん
でいくような気持ちになった。」とあれば、それをそのまま書き写すのではな
く、「敬一は大きなショックを受けた。」などと改めるのです。このような作
業があらすじでも必要となります。

 さて、「国語力を伸ばす3本の柱」ということで、これまで10回にわたっ
て述べてまいりましたが、次回からは次第に、より実践的な内容に入っていき
たいと考えています。今後ともメルマガ「国語の苦手な子のために」をよろし
くお願いいたします。

 

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