天声人語の要約は本当に国語学習に有効か。

天声人語

 要約文学習法というと、朝日新聞の「天声人語」などのコラムを要約しようとする人がいます。また学校や塾でもこれをすすめる先生が多いですよね。
はたしてこの「天声人語」などの新聞コラムの要約は国語学習に効果的なのでしょうか?

 私感ですが、結論からいうと「天声人語」は国語学習に向いていないように感じます。
私が高校で教員をしているときに高3の「表現」という授業で天声人語のようなコラムを要約するという課題が出されていました。しかし、天声人語や新聞の社説を読むにはそれなりのバックボーンとなる知識が必要なのです。それなしで読んでも意味のわからないものが多いのです。
書いている人は大新聞のコラムを担当するような人ですから、きっと学生時代から優秀でかつ現在も一日に数冊も読書をしているような人なのでしょう。さらに、資料も山ほどあることでしょう。
そんな人が系統的ではなく、毎日断片的に書き綴ったものなど小中学生が読んでも内容を理解できるはずがないのです。ましてやそれを要約するなんて。
もちろん毎日の新聞に載っているものですから、そのすべてが国語学習に使えないという意味ではありませんよ。私が勤めていた高校でも生徒から「難しくて内容がわからない」という不満がでたときには、週に2、3回は意味のわかるものがあるだろうからそれを書くように指示していました。
ちなみにこの授業は私の方針ではなく国語科として上の偉い先生がお決めになったこと
なので下っ端の私は従うしかありませんでした。
これを学習に使うのであれば、親や教師がその背景にあることを説明してやることが必要です。それはとっても役にたつことだと思いますよ。
しかし今は親も教師も(私も含めて)、大人たちにそのような知識が乏しくなっているのです。だから池上彰さんのようにわかりやすく解説してくれる人が重宝されます。以前NHKで放送されていた「週刊こどもニュース」は大人の方が見ていたと言いますからね。(私も見ていました)
そのような政治・経済・歴史・国際といったことに関する基礎知識を身につけるという意味では新聞のコラムはかっこうの教材だとは思います。大人も説明のための勉強が必要ですし。(子供にとっては忍耐が必要かもしれませんが。)

 次にそれを筆写することについてですが これは文章力を高めるということで古来文章家が実践してきたことです。私も大学時代、名文と言われるものをせっせと原稿用紙に書き写していたことがあります。志賀直哉の文章なんかを。
しかし、これもまた「忍」の一字ですからね。ちっとも面白い作業ではないし、そもそも達成感のない国語学習でさらに雲をつかむような感じではないでしょうか?
それに即効性がありません。決して無意味ではありませんし、将来三年後五年後を考えるとやらないよりはやった方がいいとは思いますよ。しかし、それも「やらないよりやった方がいい」という程度です。積極的におすすめできるものではありません。
結論=「天声人語」はやっぱり国語学習に向いていません。あくまでの個人的な見解ですが。

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